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熱帯魚水槽の電気代はいくら?ヒーター・フィルター・照明の年間ランニングコストシミュレーション

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熱帯魚水槽の電気代シミュレーション記事のアイキャッチ、水槽とコイン・電卓

この記事の結論

  • フィルターは24時間動かし続けるため、電気代は季節が変わってもほとんど一定です
  • 電気代が大きく動く原因はヒーターで、夏場はほぼ0円、冬場は月1,000円を超えることもあります
  • 年間でならすと、30cm水槽で4,000円前後、60cm水槽で12,000円台が電気代の目安です
目次

初期費用の次に気になる、動かし続けるコスト

前回の「熱帯魚を飼う初期費用はいくら?水槽セット・フィルター・ヒーターの内訳シミュレーション」では、水槽を立ち上げるまでにかかる金額を試算しました。

ただ、実際に水槽を動かし始めると、初期費用とは別に毎月ちょっとずつかかってくるお金があります。

それが、電気代です。

フィルター・ヒーター・照明はどれも電源につないだままにする機材なので、実際に使ってみるまで金額のイメージがつきにくいところでもあります。

この記事では、機材ごとの消費電力から、水槽サイズ別・季節別の月々の電気代シミュレーションまで、具体的な数字で見通していきます。

機材ごとの消費電力を知る

電気代を計算する前に、まずはフィルター・ヒーター・照明、それぞれの消費電力の目安を押さえておきましょう。

フィルターの消費電力

フィルターは、「フィルターの種類と選び方」で紹介した投げ込み式・上部式・外部式など、タイプによって消費電力に差があります。

目安としては、30cm水槽向けの投げ込み式・小型の上部式で2W〜5W程度、60cm水槽向けの外部式で8W〜13W程度です。

ろ過能力が高いタイプほど、モーターの消費電力もやや大きくなる傾向があります。

フィルターは水質を保つための要となる機材なので、24時間つけっぱなしにするのが基本です。

電気代の面でも、フィルターは季節による変動がなく、1年を通してほぼ一定の金額がかかり続けると考えておきましょう。

熱帯魚水槽に接続された外部式フィルターとチューブのクローズアップ

ヒーターの消費電力

「ヒーター・水温管理の基本」で扱ったヒーターの消費電力は、30cm水槽用で40W〜50W程度、45cm水槽用で90W〜100W程度、60cm水槽用で130W〜150W程度が目安になります。

ここで注意したいのは、この数字がずっとかかり続けるわけではないという点です。

ヒーターはサーモスタットで水温を感知し、設定温度に届くとオフになり、室温が下がるとまたオンになる、という動きを繰り返します。

つまり、ヒーターの消費電力は季節によって大きく変わります。

室温と設定水温(24℃〜27℃が目安)の差が小さい夏場はほとんど稼働せず、差が大きい冬場は稼働時間が長くなります。

照明の消費電力

照明はLEDタイプが主流で、30cm水槽用が5W〜8W程度、45cm水槽用が8W〜12W程度、60cm水槽用が12W〜18W程度が目安です。

照明は1日8時間を目安に点灯するのが一般的です。

これより長く点けっぱなしにすると、電気代がかさむだけでなく、「トラブル早見表」+よくある質問Q&A統合ページでも触れているとおり、コケが増える原因にもなりやすいので気をつけたいところです。

水槽サイズ別・季節別の月間電気代シミュレーション

ここからは、先ほどの消費電力の目安をもとに、実際の月々の電気代を試算していきます。

水槽の前に置かれたコインと電卓、電気代の試算をイメージした写真

電気料金は契約している電力会社やプランによって差がありますが、ここでは家庭向けの目安としてよく使われる1kWhあたり31円で計算します。

機材の消費電力は、フィルター3W・5W・10W、ヒーター50W・100W・150W、照明6W・10W・15Wという、先ほどの目安の中央付近の数字を使いました。

稼働時間の前提は、フィルターが24時間、照明が1日8時間です。

ヒーターは、夏場はほぼ稼働なし(0%)、春・秋は全体の2割程度、冬場は5割程度という稼働率を仮定して計算しています。

水槽サイズ夏場春・秋冬場
30cm水槽110円前後330円前後670円前後
45cm水槽190円前後630円前後1,300円前後
60cm水槽330円前後1,000円前後2,000円前後

夏場と冬場を比べると、水槽サイズによっては電気代が5倍以上変わることが分かります。
ただ、この差のほとんどはヒーターの稼働時間によるもので、フィルターと照明にかかる電気代は季節が変わってもほとんど動きません。
「電気代が高い月があるのはヒーターのせいで、フィルター・照明のせいではない」と切り分けて考えると、無駄な節約に走らずに済みます。

60cm水槽は水量が多い分、ヒーターの消費電力も大きくなるため、30cm水槽と比べると冬場の電気代の差が目立ちます。

置き場所によって室温がどれくらい下がりやすいかは、「部屋の広さ・置き場所で選ぶ水槽サイズ」で触れた設置環境とも関係してくるところです。

電気代を抑えるコツと、削らない方がいい部分

電気代を見直すときも、どこを削っていいのか、どこは削らない方がいいのかを分けて考えると、失敗の少ない節約ができます。

節約していい部分

照明は最初からLEDを選んでおけば、それ以上グレードを上げても電気代への影響はそれほど大きくありません。
点灯時間を1日8時間以内に抑えることは、電気代だけでなくコケの発生を抑える意味でも効果的です。
水槽を置く部屋を工夫して外気温の影響を抑えれば、ヒーター・水温管理の基本で紹介した水槽用フタとあわせて、ヒーターの稼働時間そのものを減らせます。

妥協しない方がいい部分

フィルターは水質を保つための生命線なので、電気代を節約するために止めるのは絶対にNGです。
止めている間にろ過バクテリアが酸欠で弱ってしまい、水槽の立ち上げ手順で時間をかけて育てたろ過の力が失われ、水質悪化のきっかけになります。
ヒーターも、価格や消費電力の低さだけで選ぶのではなく、空焚き防止・水温異常時の自動停止機能がついたものを選びたいところです。
また、水槽まわりは水滴や結露で電源タップが濡れやすい場所でもあります。
フィルター・ヒーター・照明をまとめて1つのタップにつなぐ「タコ足配線」は、トラッキング火災のリスクを高めるため避け、定格容量に余裕のあるタップを使ってコンセント周りの水滴はこまめに拭き取るようにしましょう。

整理された電源タップに複数のコードがきれいに差し込まれている様子

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まとめ、年間の電気代早見表

ここまでの月々のシミュレーションを、季節ごとの月数(夏4か月・春秋5か月・冬3か月)で計算し直し、年間の電気代早見表にまとめておきます。

水槽サイズ年間の電気代目安
30cm水槽4,000円前後
45cm水槽7,800円前後
60cm水槽12,300円前後

ひと月あたりに直すと、30cm水槽で300円台、60cm水槽でも1,000円ちょっとという計算になります。

初期費用と違って毎月かかり続けるお金なので、水槽サイズを選ぶ段階で頭の片隅に入れておくと、あとから「思ったより電気代がかかる」と感じにくくなります。

  • 自分の水槽サイズなら月にどれくらい電気代がかかりそうか、だいたいの見当がついています
  • 電気代の変動の大部分はヒーターの稼働率によるもので、フィルターや照明は季節が変わってもほぼ一定だとわかっています
  • フィルターを止めて電気代を浮かせるのは避けたほうがいい理由も、なんとなく腑に落ちています

電気代のイメージができたところで、次は「賃貸・マンションでも飼える?振動・水漏れ・退去時の原状回復の注意点」で、住環境まわりの注意点も確認しておきましょう。

今日のアクション

  1. 自分の水槽サイズに近い行をシミュレーション表で確認し、月々の電気代のイメージをつかんでみる
  2. フィルターや照明の連続稼働を止めていないか、コンセント周りにタコ足配線がないか確認してみる
  3. ヒーターに空焚き防止・自動停止機能がついているか、手持ちの製品を確認してみる

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この記事を書いた人

IT・Web分野を本業としながら、水槽・アクアリウム関連の情報発信を続けています。数年間、熱帯魚飼育の基本的な範囲(本格的な機材・繁殖等は未経験)を経験し、現在は飼育していません。「アクアリウム初心者ラボ」では、当時の実体験に加え、飼育書・メーカー公式情報・専門ショップの情報をもとに、これから始める方に役立つ選び方・注意点を客観的に整理してお届けします。

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