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水換え・フィルター掃除の正しいやり方、日々のお手入れで水質を安定させる基本

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水槽の横でサイフォン式クリーナーとバケツを使って水換えをしている手元、水槽には水草と熱帯魚が見える

この記事の結論

  • 水換えは「量とタイミング」だけでなく、道具・水温合わせ・注ぎ方まで含めた手順で覚えると失敗しにくい
  • フィルターのろ材は水道水で洗ってはいけない、必ず飼育水かカルキ抜き済みの水ですすぐ
  • 水換えとフィルター掃除は同じ日にまとめてやらず、日程をずらしてバクテリアへの負担を分散する
目次

「頻度」は分かっても、「やり方」までは意外と知らない

水槽の白濁り・水質悪化の原因を扱った記事では、対処の基本として「水槽の水の1/4〜1/3程度を、1〜2週間に1回のペースで交換する」という頻度と割合の目安を紹介しました。

ただ、実際に水換えをしようとすると、頻度の目安だけでは足りない疑問がいくつも出てきます。

どんな道具を使えばいいのか、水温はどこまで合わせればいいのか、フィルターの中のろ材はどう扱えばいいのか、といった「やり方」の部分です。

筆者自身、最初の頃は水道水をそのままバケツに汲んで水槽に注いでいた時期があり、そのたびに魚が水面近くをそわそわと泳ぎ回るのを見て、「これは何か間違えているな」と気づいた記憶があります。

この記事では、水換えとフィルター掃除、それぞれの正しいやり方を、道具の選び方から手順まで具体的に整理していきます。

水換えの正しいやり方

用意するもの

水換えに必要な道具は、そろえてしまえばそれほど多くありません。

まず欠かせないのが、底砂の中の汚れを吸い出しながら水を抜ける「プロホース」などのサイフォン式(呼び水式)クリーナーです。

ホースの先端で底砂をつつくようにすると、砂の中に沈んだフンや食べ残しを、水を抜きながら一緒に吸い出せる仕組みになっています。

ほかに、新しい水を汲むためのバケツ(できれば水換え専用に1つ)、水槽の立ち上げ手順を扱った記事で紹介したカルキ抜き剤、水温を確認する温度計があれば十分です。

あわせて、ガラス面にコケが目立ってきたときのために、スクレーパー(コケ取り用のヘラ)も用意しておくと、水換えのついでに軽くこすり落とせて一石二鳥です。

コケ取りは決まった頻度ではなく、気になったタイミングで随時行えば十分ですが、力を入れすぎるとガラス面やコーティングを傷つけてしまうことがあるため、軽い力で何度かなでるように動かすのがコツです。

水換えに使うプロホース、バケツ、カルキ抜き剤、水温計、スクレーパーをテーブルに並べた俯瞰写真

この記事で紹介した商品

水槽 水換えクリーナーセット(サイフォン式ポンプ+ホース)

水槽 水換えクリーナーセット(サイフォン式ポンプ+ホース)
サイフォン式の水換えポンプに、砂利クリーナーやネットなどをまとめた水換え用品セット
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※価格は記事執筆時点のものです。
購入前に最新価格をご確認ください。

水換えの手順

手順はおおむね次の流れになります。

まず、水換えを始める前にフィルターの電源を切ります。

水位が下がった状態でフィルターを動かし続けると、給水口が水面から露出して空気を吸い込み、エア噛みや逆流を起こすことがあるためです。

外部式フィルターで給水口が水面からかなり深い位置にあり、水換えの量が少ない場合は稼働させたままでも問題になりにくいこともありますが、慣れないうちは念のため止めておくのが無難です。

そのうえで、サイフォン式のクリーナーで底砂の汚れを吸い出しながら、水槽の水を1/4〜1/3ほど抜きます。

次に、バケツに新しい水道水を汲み、規定量のカルキ抜き剤を入れて数分ほど置きます。

このとき水温を水槽の水に近づけておくことが、意外と見落とされがちな重要ポイントです。

季節によっては水道水と水槽の水で数度の差が出ることがあるため、温度計で確認するか、ぬるま湯や氷を少量使って近づけておくと、魚への負担を減らせます。

最後に、底砂やレイアウトが舞い上がらないよう、水槽の壁面を伝わせるようにしてゆっくりと新しい水を注ぎ入れます。

水換えでやってはいけないことも押さえておきましょう。
水槽の水を一度に全部入れ替えてしまうと、水質・水温が急変するだけでなく、水中に定着していたろ過バクテリアまで大きく減らしてしまいます。
台所用の洗剤付きスポンジや、洗剤が残った容器を水換えの道具として使うのも避けてください。
ごく微量の洗剤成分でも、魚やエビにとっては大きな負担になります。

フィルター掃除の正しいやり方

フィルターのろ材をバケツの飼育水で軽くすすいでいる手元のクローズアップ

掃除のタイミングを知らせるサイン

フィルター掃除のタイミングは、カレンダーの日数だけでなく、水槽が出しているサインからも読み取れます。

分かりやすいのは、フィルターから出る水流の勢いが弱くなってきたときです。

ろ材やホースの中に汚れが詰まってくると、ポンプが同じ力で動いていても、出てくる水の量が目に見えて減っていきます。

掃除の手順、水道水で洗ってはいけない理由

フィルターの中のろ材には、アンモニアや亜硝酸を分解してくれるろ過バクテリアが住み着いています。

ろ材を洗うときは、水道水ではなく、水換えで抜いた飼育水かカルキ抜き済みの水で軽くすすぐのが鉄則です。

水道水に含まれる塩素は、ろ過バクテリアを死滅させてしまうため、真水でジャブジャブ洗ってしまうと、フィルターの中身をリセットしてしまうのと同じ結果になりかねません。

洗い方も、真っ白になるまでゴシゴシこすらず、大きなゴミやヘドロ状の汚れをざっと落とす程度にとどめておきましょう。

ろ材の表面に薄茶色の膜のようなものが残っていても、それはバクテリアが定着している証拠なので、無理に除去する必要はありません。

参考までに、代表的な製品例としてジェックス GEX おそうじラクラク パイプクリーナーブラシセットのような、大小2本組のブラシがあると、フィルターの吸水パイプの内側までしっかり届きます。

フィルターのタイプ別、掃除の頻度の違い

フィルターの種類と選び方を扱った記事で紹介した外部式・上部式・投げ込み式は、ろ過能力だけでなく掃除の頻度にも違いがあります。

外部式、上部式、投げ込み式の3種類のフィルターを並べた比較

外部式は掃除の手間がやや大きい代わりにろ過能力が高く、月1回程度の頻度でも安定しやすいタイプです。

一方、上部式や投げ込み式は掃除自体は簡単ですが、ろ過能力が控えめな分、スポンジ部分が詰まりやすく、2週間に1回程度の頻度で様子を見ておくと安心です。

水換えとフィルター掃除、無理のないルーティンの作り方

水換えとフィルター掃除、どちらも大切なお手入れですが、同じ日にまとめてやってしまうのはおすすめできません。

どちらもろ過バクテリアに多少なりとも影響を与える作業のため、同じタイミングで重ねてしまうと、水槽内のろ過能力が一時的に大きく落ち込んでしまうことがあります。

水換えとフィルター掃除は、1週間から10日ほど日をずらして行うのがおすすめです。
たとえば「第1・第3土曜日は水換え」「第2・第4土曜日はフィルター掃除」のように、あらかじめ曜日を決めてスマホのリマインダーに登録しておくと、忙しい時期でも忘れにくくなります。
毎回どちらか一方だけをやればいいので、1回あたりの作業時間も短く済みます。

ルーティンとして体に染み込ませてしまえば、水換えもフィルター掃除も、身構えるほどの作業ではなくなっていきます。

まとめ、水換え・フィルター掃除の早見表

日々のお手入れの内容を、作業別に一覧表へまとめました。

作業頻度の目安使うもの注意点
部分水換え1〜2週間に1回、水量の1/4〜1/3プロホース・バケツ・カルキ抜き水温を合わせてからゆっくり注ぐ
外部式フィルターの掃除月1回程度飼育水またはカルキ抜き済みの水水道水で洗わない
上部式・投げ込み式の掃除2週間に1回程度同上ろ材を洗いすぎない
ガラス面のコケ取り気になったタイミングで随時スクレーパー等強くこすりすぎない

水換えに必要な道具(プロホース・バケツ・カルキ抜き)の見当がついている。
フィルターのろ材は水道水ではなく、飼育水かカルキ抜き済みの水で軽くすすぐと分かっている。
水換えとフィルター掃除は同じ日に重ねず、日程をずらすとよいとわかっている。

水換えとフィルター掃除は、地味に見えて、水槽の調子を大きく左右するお手入れです。

やり方さえ体に馴染んでしまえば、あとは決めたペースを淡々と続けるだけになります。

次は、フィルターの中で実際に使われている「ろ材」そのものについて、ろ材の種類と選び方を扱った記事で詳しく見ていきましょう。

今日のアクション

  1. プロホースなどサイフォン式クリーナーを持っていなければ、次の水換えまでに用意しておく
  2. フィルターのろ材を、前回いつ・どうやって洗ったか思い出してみる
  3. 水換えとフィルター掃除の曜日を決めて、スマホのリマインダーに登録する

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この記事を書いた人

IT・Web分野を本業としながら、水槽・アクアリウム関連の情報発信を続けています。数年間、熱帯魚飼育の基本的な範囲(本格的な機材・繁殖等は未経験)を経験し、現在は飼育していません。「アクアリウム初心者ラボ」では、当時の実体験に加え、飼育書・メーカー公式情報・専門ショップの情報をもとに、これから始める方に役立つ選び方・注意点を客観的に整理してお届けします。

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